宴
03/30/14--08:38
つい先日だが、日本有数の酔狂者4人が、渋谷の某店に集った。
薄暗い照明の中、中年男たちが上機嫌でポルトガルのワインと料理を囲む様は、さぞかし鬼気迫るものがあったであろう。
出張先のアフリカから帰国して間もないI氏から、土産というわけでもないが、1冊の本を頂いた。
「交響曲第一番」(講談社)
著者は佐村河内守。何と読むのか。サムラ・カワチノカミ? 河内音頭の研究者?
そんなわけない。我ながらすっとぼけたことを書いたが、皆様ご存知、全聾の作曲家と偽って世間を騒がせた、あの慢性的虚言男である。
I氏がこの本を買ったのは勿論、サムラ某の化けの皮が剥がれる前のこと。
I氏は当時、これを読んで本当に感動したとのことである。それを聞くにつけ、サムラ某の罪の深さよ。ますます憎しみがつのったのであった。
しかしながら、この本を書いたのは一体誰なんだ。こちらのゴーストライターはまだ姿を現していないのでは。まあ現さなくてもよい。もう沢山だ。
ハナシのタネにでもと思って有り難く頂戴はしたのだが、1ページ目からして抜け抜けと・・・、腹立たしいやら呆れるやらで、最後まで読み果せるかどうか、あまり自信がもてない。